フラワーアーティストという職業|とある一日を追ってみた

作業風景

 

フラワーアーティストという職業が一般的に認知されるようになってきた昨今。

「フラワーアーティストになるためにはどうすれば良いのだろう?」と思っている人もいるのではないでしょうか?

そんな、フラワーアーティストという職業に興味を抱いている人に向けて、今日は、フラワーアーティストのとある一日を紹介していきます。

 

市場への買付け

フラワーアーティストの朝は早い。
まだ、月が煌々と夜空を照らしている時間から一日の行動が始まる。

フラワーアーティストの朝は早い

 

向かう先は花市場。
まず、あらかじめ注文しておいた花がきちんと入荷しているかどうか市場の担当者に確認。品物を自分の目で確かめる。それから市場内を隈なく歩き回り、インスピレーションでひらめいた花を買い足す。

 

花市場でその日に使う花を買付ける
市場で買付けてきた花

 

花市場の他にも、観葉植物や資材などの卸屋さんへ行くことも。

 

倉庫にはあらゆる資材が置いてあります
倉庫にはぎっしりと資材の山

 

温室にはたくさんの観葉植物がずらりと並んでいます
温室にずらりと並ぶ観葉植物

 

そうして買付けたものを車に積み込み自社へ。大量に買付けをした日などは、ひと通り荷捌きを終える頃にはお昼の時間に割り込んでしまうこともしばしば。こんな日は、いつにも増して時間が経つのが早く感じられる。

 

午後の作業

お昼ご飯を食べ終えたら作業へ。

この日は、週末のウエディングに向けて会場装飾に使う花器の下ごしらえと、ウエディングブーケの同じく下ごしらえ。

花器の下ごしらえは、元々ある器にグルーガンを使ってリボンとビーズの貼付け。細かい地道な作業、こうして手を加えオリジナル花器に姿を変えていく。

 

クラフト作業
クラフト作業

 

それを終えたら、次はウエディングブーケのワイヤリング作業。
今回はユリのキャスケードブーケ。
週始めから開花調整している百合が程よく咲き始めている。
百合・バラ・ブルースター・スマイラックスといった総数150パーツほどの花材を、丹念に保水処理を施しワイヤーを掛け、さらにテーピング。

 

ブーケワイヤリング作業
ブーケワイヤリング作業

 

そんなこんなをしているうちに外はすっかり日が暮れてきたので、一旦作業を中断して食事タイム。

 

夜の作業

夕飯を済ませた後はデスクワーク。
この夜は先に控えたウエディングの資料作り。
ウエディングブーケのデザインをイラストに起こす。
花嫁さんのドレス試着画像を参考にしながら、花嫁さんに似合うオリジナルのウエディングブーケを考案する。

 

スケッチ作業
スケッチ作業

 

出来た資料をメールで送信して本日の業務終了。

この時点で時計の針は22時。
この日の活動時間は〆て18時間。
本日使った技能は、

・車の運転
・花材の買付け
・花の水揚げ作業
・クラフト作業
・ワイヤリング作業
・デザイン考案&スケッチ作業

右脳と左脳、そして肉体をフル稼働。
とあるフラワーアーティストの一日でした。

次回は、フラワーアーティストの定義について、私なりの見解を述べてみたいと思います。

【追記】
本記事の続編は、下記リンク先に掲載しております。↓

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official web site |フラワーアーティスト 和田浩一

<<目次>>
・フラワーアーティストとは
・フラワーアーティストへの道① 〜チャレンジ〜
・フラワーアーティストへの道② 〜苦しい方を選ぶ〜
・フラワーアーティストへの道③ 〜支え〜
・フラワーアーティストへの道④ 〜デザインの原点〜
・フラワーアーティストへの道⑤ 〜花との出逢い〜
・フラワーアーティストへの道⑥ 〜天職とは〜
・フラワーアーティストへの道⑦ 〜心得と自戒〜
・フラワーアーティストへの道⑧ 〜邂逅〜
・フラワーアーティストへの道⑨ 〜分岐点〜

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